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Showing posts from September, 2025

Pertevniyal Valide Sultan Mosque

Istanbul, Turkey : イスタンブール・トルコ  緻密な礼拝堂の外装を大通りの交差点向けて建つ、目をひくデザインのモスクで、映える重厚な外観からか観光客が幾人も背景に入れ撮影をしていた。外観に目を引くようなデザインを取り入れない典型的なオスマン帝国時代の様式のモスクと異なり、オスマン様式にゴシック様式その他を折衷したものに見える。ミフラーブのある交差点側、礼拝堂のキブラ壁の窓枠の装飾は、最早ゴシック教会そのままである。礼拝堂4隅の尖塔の先端には、玉葱型というよりもバングラデシュのオールドダッカのモスクで見かけたような南瓜型の小さなドームが載っている。どちらが正面なのかわからないほど緻密な飾られたのと逆にエントランスのホール側はそれほどの密度の装飾はない。ミナレットは2本、ドーム自体のデザインはオスマン様式であるが半ドームや小ドームを組み合わせるようなデザインはなく、メインドーム1個のみ。玄関壁には1871完成の碑が貼られている。建築は明らかにヨーロッパ系の建築家によるもので、諸説あるがモスクの公式の案内板では、当時西洋建築の技術でモスクや宮殿を建造していた建築家一家のSarkis Balyanらによるものと考えられるようだ。表通りから掘り下げた門も同じく緻密に造り込まれているので、そちらも見るとよいと思う。

Goowatin Islam Mosque

Bangok, Thailand : バンコク・タイ  モスクはチャオプラヤー川沿いに佇み、川辺にテラスと小さな船着き場をもつ歴史建築である。寄棟造りの緑色のタイル屋根に白い壁と、旧市街付近に古くから立ち並ぶコロニアル建築と趣きはさほど変わらないが門や壁にはアーチが彫り込まれおりモスクであることがわかる。ミナレットは川側からしか望めず、川が生活の中心であった時代を感じる。ドームは礼拝堂になく、テラスの休憩所の上に飾られているおり、こちらも陸側からは殆ど見ることができない。現在はこの付近にはインド系のコミュニティはないが、モスクは過去、マレーシアやインドからのムスリム移民のために造られたもの。付近一帯は成功したインド系の富豪ナナ家の土地で、当時はインド系住民が多く住んでおり、赤いレンガの倉庫が立ち並んでいたそうだ。近くにある Saifee Mosque もインド系のコミュニティの史跡のひとつである。他にもナナ家の経営する会社の名の入った記念のゲートも再建されたものではあるが、近くに残されている。おそらく今ではムスリム自体がこの地域に殆どいないようで、今回は好意で礼拝堂まで入ることができたが、本来はモスクは閉じており、金曜日にのみ開けているとのことである。

TNB Bangsar Mosque

Kuala Lumpur, Malaysia : クアラルンプール・マレーシア  マレーシア随一の巨大電力会社TNB-Tenaga Nasional Berhadの敷地内にある、モスクと複合施設で全体をKompleks Balai Islam An-Nurとも呼ばれている。2019年完成の現代建築でで、モスクは角が丸い不規則な5角形の3階建てでできている。白い優美な曲線と対照的なシャープなミナレット、控えめな高さのドームのミニマムなバランスが絶妙である。昼下がりの暑さの中、モスクはそよ風が通り抜け、付近の高層ビルを水面のように反射する床はひんやりとしていた。社の敷地内にあるため、従業員のためだけのモスクなのではないかと思っていたが、そうではなく外部からの礼拝は可能とのことだ。訪れたのは日曜日で誰もおらず、英語と少しの日本語を話せる警備員と話をした。