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Sharif Hussein bin Ali Mosque

Aqaba, Jordan : アカバ・ヨルダン  アカバ市内の中心にあるモスクで、1975年に完成したアラブ様式のモスク。モスクのエントランスは中庭を囲む回廊の一部で、そこから中へ入ると水場のある大きな中庭になっており、その先に礼拝堂のエントランスがある。中庭は天井に幕を張っており、日陰になっているが写真の撮影が難しく、訪問後は背後の高台へ向かっていく庭園側へ登り、全景の写真を撮った。長方形の礼拝堂は幅が随分と広く、天井には1個のメインドームを抱く。ミナレットは8角形で3段のバルコニーをもち、中庭に隅に建つ。ミフラーブ、ミナレット中段とドームの外装は鋸歯状の波線文様で装飾されている。モスクの名はオスマン帝国への蜂起、独立運動の指導者であり、現ヨルダン国王家の先祖でもある故Sharif Hussein bin Aliから採られている。

Sheikh Zayed Mosque

Aqaba, Jordan : アカバ・ヨルダン  赤茶けた岩山を背後にし、真っ白なドームを抱くモスクが紅海を望んで立つ。街並みから外れて建つため、全く以て端正なアラブ様式のモスクのデザインが風景に相まって、静粛な雰囲気を醸し出していた。2012年に完成、設計はヨルダンの建築事務所であるDar Al Omranによるもの。デザインは2本の角柱型のミナレットと横長の長方形にメインドームと2個のサブドームが並ぶ。噴水のある中庭は長方形で、それをアーチのアーケードがぐるりと囲む。アーケードの頭上は小さなドームが並び、中庭と外庭への門と礼拝堂のエントランスの2箇所の頭上だけやや大きなドームが据えられている。礼拝堂内部は3個のドームごとにアーチで区切られ、内装は白、黒、金で統一され唐草調の植物文様が全面に使われている。ドーム内側も唐草調の白い緻密な植物文様に、差し色で金の葉が描かれていてキラキラとドームの窓からの陽を浴びて輝いていた。

Abu Darwish Mosque

Amman, Jordan : アンマン・ヨルダン  丘陵を上がったその頂上側の端に建ち、モスク背後からはアンマン旧市街を眼下に望む。石を組んで白と黒のコントラストを作り出しているユニークな外装で有名でもある。ドームまでも石組みで菱型の幾何学文様で造られている。色の違う石組みでストライプ模様を表現するのは、近隣のレバノンやシリアの古いイスラーム建築でも使われており、レバント地域の伝統的な手法を取り入れている。全体にシャープな印象であるが、丸いステンドグラスの窓がアクセントになっている。ミナレットだけは鉛筆型のオスマン様式風のデザインであった。隣には学校が併設されていて、子供達の声は響いて来るのだが、モスクは門が閉ざされており、無人のようなので特に内部への訪問はせずに周囲から撮影したのみ。

Grand Husseini Mosque

Amman, Jordan : アンマン・ヨルダン  アンマンの旧市街に建つ市内最古のモスクであり、大きな広場に面し人々を集めている。ただし、現在の姿は修復されたもの。薄い砂のようなピンクとベージュの波打つストライプが美しい。ミナレットは2本。正面から入ると、実はその中が現在はガラスのフードで覆われた水場のある中庭になっており、正面玄関は回廊の一部であった。さらに奥へ進むと礼拝室が控えている。建物の後背は大きな市場になっているため普段でも賑やかな場所であるが、礼拝時間以外にはモスクは開かないようで、礼拝時には近隣からの信徒でごった返していた。内部への許可は貰えたのだが、中庭を越えてアーチにある礼拝室へは入らず。名称は同じく市内のモスクの名前になっている故Abdullah I初代国王の父である、故Husayn ibn Aliから採られた。

King Abdullah I Mosque

Amman, Jordan : アンマン・ヨルダン  ヨルダン初代国王の名を冠した、アンマン市内の中心的なモスクであり、ブルーの幾何学文様が美しい。1989に完成、図書館や講義室などの設備を整えた複合施設で、博物館までも併設されておりモスク内部へ観光客も受け入れている。礼拝堂は表玄関から階段を登り、階上にある。8角形で上部をほぼ緩やかな傾斜のついたお椀のようなドームが占めている。中庭は正面から見ると階上のモスク後ろ側にある。礼拝堂の外壁や中庭のアーケード、特に2本のミナレットはドームの柔らかい印象と違い、コンクリート製のブルータリズム感で鍾乳石模様を表現しているようでなかなか面白いデザインである。