Posts

Showing posts with the label 日本

Tokyo Camii / Mosque

Tokyo, Japan : 東京・日本  東京・代々木にある日本最大とも言えるオスマン様式のモスク。通りの街路樹の間から空と雲を溶かしたような不思議なブルーのメインドームと尖ったミナレットを覗かせていた。金曜日の集団礼拝を行うための大モスクに冠するジャーミィを名乗り、日本では一般的にも東京ジャーミィの名で通っている。ここはトルコではないのかと見紛う外装からもわかるように、トルコ政府機関の基金により建造が始まり、多数のトルコ人技術者と現地からの資材によって工事が進められた。設計はトルコの建築家であるMuharrem Hilmi Senalp氏であり、氏の率いるHassa Architectureは数々のモスクを手掛けている建築事務所だ。メインドームは6個の半ドームで支えられ、高さ約40mのミナレットは鍾乳石飾りをあしらったバルコニーをもつ鉛筆型をし、L字型のポルティコは上部に小ドームを配しストライプのアーチで屋根を支えている。すべてが伝統的なオスマン様式に則りデザインされ、それを現在に蘇らせている。内装もまた荘厳で見事に造られ、通りに面した1階の玄関、応接間から上層の礼拝堂のドームの文様やステンドグラス、金をあしらったミフラーブ、カリグラフィーなどのオスマン様式の装飾には息を呑むばかりで圧倒される。

Kobe Muslim Mosque

Kobe, Japan : 神戸・日本  ターコイズに黒いストライプの入ったドームが映える日本最古のモスクである。古くから海外に開かれていた港街である神戸に、インド系ムスリムのFerozuddin、M.A.K Bochia両氏そのほか多数のインド・タタール・トルコ系信者達の尽力や寄付金により建造されたのは1935年のことだ。強固な構造により第2次世界大戦の爆撃でも焼失を免れ、その後の阪神大震災でも破壊を免れている。モスク入り口の受付にある当時の写真のうちの一つから、1945年の戦時の瓦礫の中でもその姿を失っておらず壮絶な歴史を経験して来たのがわかる。設計は当時日本に移住していたチェコの建築家であるJan Josef Švagr氏。このモスク以外にも同じ港街である横浜にも歴史建築を残している。