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Moscow Cathedral Mosque

Moscow, Russia : モスクワ・ロシア連邦  元来この地には1904年にタタール人によって造られたモスクが存在していた。旧ソビエト連邦時代にも閉鎖されなかったという歴史のあるモスクは、イスラーム教徒の増加や経年劣化より論争の末2011年に解体され、2015年にその跡地に現在のモスクが完成した。外装や小ドームのエメラルドグリーン色は解体した旧モスクの色に似ており、オマージュとして採用されたのかも知れない。メインのドームは高さ46m、メインのミナレット2本は高さ78mを誇り、計12kgの金を使用している。1万人を収容する巨大な建築で、内部は3層で造られ2階の一部はイスラームの文化を紹介する博物館にもなっている。内装はトルコの政府の援助と技術工の協力で造られ、クルアーンの描かれたドームの内側で渦を巻く独特な文様は荘厳の一言だ。

Carol I Mosque

Constanta, Romania : コンスタンツァ・ルーマニア  コンスタンツァは黒海に面したルーマニアの重要な港湾であり、また夏季のリゾートや旧市街の古い建築が残る街並みでも有名な都市だ。その旧市街に残る宗教建築の一つがこのモスクである。礼拝堂はビザンツ様式を取り入れており教会と見紛うデザインだ。高さ47mのミナレットはムーア様式を取り入れている。大きなモスクではないのだが城や砦を見るような独特な威厳を感じる。ルーマニアの科学者George Constantinescuによるデザインで建築家Victor Stefanescuらの手により、鉄筋コンクリートを使い建造され1912年に完成した。

Memorial Mosque

Moscow, Russia : モスクワ・ロシア連邦  モスクワ・ポクロンナヤの丘にある、戦勝記念公園の端に接する地区に建つモスク。レンガの壁と真鍮のドーム、石灰岩の装飾で構成された直線的でユニークなデザインだ。名称は大戦に従軍したイスラーム教徒のための記念碑としての意味をもつ。1997年に完成し、ロシアの建築家Iliyas Tajievによる外装のデザインは中央アジアやタタールのデザインを取り入れたとのことで、ファサードのアーチの形状とミナレットやドームの多角の頭頂部にそれを感じることができる。