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Al-Zawawi Mosque

Muscat, Oman : マスカット・オマーン  真正面から望む三角の尖ったアーチが印象的なモスクで1985年に完成した。金のメインドームとバルコニーのついた重厚なミナレット、チョコレート色の扉、わずかにピンク色がかった薄い砂漠の砂のよう色合いの外壁と、バランス良くまとまっていてアラブのモスクらしいと思うデザインだ。大きく目立つドームは同じデザインで、庭にある清め(ウドゥ)のための洗い場の屋根にも置かれている。周囲はハイウェイ状の大通りに面して中層ビルの立ち並ぶビジネス街であるが、敷地は大きく取られ、庭園は整った芝生の地面に樹木が並んでいる。モスクの名称はオマーンの経済発展に努め亡くなった実業家のAbdul-Munim Al-Zawawi氏、一族の名であるZawawi家から取られており、その家族らの手によって建立された。

Noor Al Deen Mosque

Muscat, Oman : マスカット・オマーン  2015年にマスカット市街に完成したモスクで、3面のエントランスに配した柱廊を模した半円アーチが特徴。アーチは骨組みだけの構造で天井に当たる部分は吹き抜けになっている。建物全体は柔らかな白一色でシンプルだが垂直を強調した直線と繰り返すアーチの曲線を用いており洗練されたデザインだ。礼拝堂の隣に付属する施設の棟と合わせ合計4個のガラスのドームをもち、メインドームは昼は外部から自然の光を礼拝室に取り入れることができる。またそれは夜になると内部からの照明で闇にドームが美しく浮かび上がる仕組みになっている。残念ながら内部の見学はできなかったが、ドームの内側には透かし彫りの細工がはめ込まれており、差し込む光をドームの模様にして映すというデザインになっている。デザインはドイツとオマーンの合弁企業であるHoehler + alSalmyによる。

Said Bin Taimur Mosque

Muscat, Oman : マスカット・オマーン  赤銅色の多数のドームをもつモスクで、オスマン様式で1999年に建造された。メインドームは2個の半ドームで支えられ、礼拝堂にはミフラーブをカバーするものも合わせ大小14個ものドームで飾られている。中庭の回廊にも16個の小さなドームが配され、イスタンブールの Sultan Ahmed Mosque へのオマージュを感じるデザインだ。50mの高さの2本のミナレットも、鍾乳石飾りのついた2段のバルコニーをもつ伝統的なオスマン様式の筆型で造られている。シャープに尖った頭頂部もドームと同じ赤銅色に塗られており青空に映えるデザインだ。モスクの名は現国王Qaboos bin Saidの父、亡きSultan Said bin Taimurの名を冠している。

Mohammed Al Ameen Mosque

Muscat, Oman : マスカット・オマーン  赤茶けた岩山をすり抜けるハイウェイの向こうに真っ白な大理石に覆われた荘厳なモスクが建つ。モスクの大きさに比べ門のある表庭以外の周囲のスペースは少なく、高さを感じさせる立体的で重厚な造りの壁はまるで城砦や船のような印象であった。館内には図書館や教室も擁するという。高台に建っており、緻密な透かし彫りのアイボリー色をした3個のドームと84mの2本のミナレットはかなり離れた場所からもよく目立つ。特に夜になるとライトアップされ岩山に浮かぶ幻想的なドームをSultan Qaboos Stからも望む機会があるかと思う。

Sultan Qaboos Grand Mosque

Muscat, Oman : マスカット・オマーン  オマーン国王であるQaboos bin Saidの命により2001年に完成した、白いインド産の砂岩造りの重厚なデザインのモスクである。広大な敷地をもち、モスクへと続く美しく花が咲き手入れされた樹木が茂る庭園にまず圧倒された。淡い茶色のアーチの続く長い廊下は庭園とモスクを区切り、2本の廊下の両端に2本の短いミナレットをもつ。うち表側片方のみメインの白い90mのミナレットが付随する。格子状の透かしの入った金色のドームと中庭がある礼拝堂は、2本の廊下に間に広大な床のスペースを擁し建っている。外装だけでなく、長廊下や回廊の天井のドームや木彫り細工も美しい。また、巨大なシャンデリアと淡く緻密な文様が光り浮かび上がる礼拝堂のドーム内側には圧倒される。内装はペルシア様式を取り入れており、ミフラーブとその上部を飾る鍾乳石文様もまた必見だ。