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Sarena Mosque

Tetovo, North Macedonia : テトヴォ・北マケドニア  このモスクは「Painted Mosque」「Colorful Mosque」との名でも呼ばれており、独特の装飾が施された外壁と内装をもつ。原形は1495年に建造され以降19世紀初頭に装飾の改装があり、近年に修復されている。Pena川のほとりに建っており、瓦を葺いた石垣越しに、カードをはめたような不思議な模様の壁が見て取れる。遠目で見るとパネル状の凹凸感があるが色彩の濃淡で影を表現しており、近くで見ると構造的な部分の一部を除き平面である。くすんだオレンジ色と緑色で、星を模したのであろう幾何学模様と、花柄で壁一面が装飾されている。たくさんの信者が訪れていたが、装飾には意に介さず、誰もが日々日常といった感じで礼拝をしてるのが不思議な印象であった。バルカン半島の小さなモスクでよく見られる外観はドームのない寄棟屋根と1本のオスマン様式のミナレットをもつ。内部は目が眩むほどの細かい手の込んだ塗装で埋め尽くされ、特に内部からは見上げることのできる天井のドームは必見。植物と幾何学文様のペイントを施され、窓の形に区切られた円の中に花瓶と交互に、モスクの見える都市の風景が描かれている。

Mustafa Pasha Mosque

Skopje, North Macedonia : スコピエ・北マケドニア  1492年に建造されたオスマン帝国時代の高官の名を冠したモスク。オスマン様式で建造され、以降、地震による被害の修復やトルコ政府機関による修繕を受け現在に至る。ミナレットは1本で高さは47m、礼拝堂に1個の大ドームとファサードに3個の小ドームをもち、ポルティコ(柱廊玄関)のアーチと小ドームは4本の白い大理石の柱により支えられている。外壁は茶色の石積みと赤いレンガを組み合わせ造られており、独特な模様と色味を生み出していた。4つのドームの装飾や内装には青、紺、グレーを基調にした植物モチーフの文様が多く用いられ、シンプルだがコントラストがくっきりとしたデザインで美しい。