Sarajevo, Bosnia and Herzegovina : サラエヴォ・ボスニア ヘルツェゴヴィナ サラエヴォ旧市街中心のカフェや数々のショップが並ぶメインストリート沿いに建ち、多くの観光客を集めている。1561年もしくは1562年ごろに造られた典型的なオスマン様式のモスクで、1本の鉛筆型のミナレットをもち、1個の鉛色の大ドームと3個の小ドームがポルティコ上に並ぶ。サラエヴォの知事であったFerhad-beg Vukovic-Desisalićによって建造されたが、過去の火災により初等学校などの他の建造物は消失し、現存するのは礼拝堂のみとなってしまった。また、内戦によりドームは破壊されてしまったがその後の修復活動により現在の姿となった。内部の傷んだ壁画の修復は2011年に開始され2013年に完了し、ドームの鮮やかなオレンジや淡いグリーンで彩られた植物や花のモチーフを望むことができる。
Kuala Terengganu, Malaysia : クアラトレンガヌ・マレーシア クアラトレンガヌにあるイスラーム文化を紹介する公園に接する海上に、鋼とガラスでできたそのイメージから「クリスタル」の名のモスクがある。2008年完成、4本のミナレットをもつ。ガラスは角度によって光線と反射の加減で金色から黒へ変化し、不思議な色合いを見せていた。礼拝堂内からガラスのドームを見上げると色は付いておらず透明な光が祈りの場所を照らす。内部は白と金・黄色を基調にした幾何学と植物の文様が使われ、礼拝所を囲むガラスの壁も装飾され外光に文様が浮かび上がる。
Kobe, Japan : 神戸・日本 ターコイズに黒いストライプの入ったドームが映える日本最古のモスクである。古くから海外に開かれていた港街である神戸に、インド系ムスリムのFerozuddin、M.A.K Bochia両氏そのほか多数のインド・タタール・トルコ系信者達の尽力や寄付金により建造されたのは1935年のことだ。強固な構造により第2次世界大戦の爆撃でも焼失を免れ、その後の阪神大震災でも破壊を免れている。モスク入り口の受付にある当時の写真のうちの一つから、1945年の戦時の瓦礫の中でもその姿を失っておらず壮絶な歴史を経験して来たのがわかる。設計は当時日本に移住していたチェコの建築家であるJan Josef Švagr氏。このモスク以外にも同じ港街である横浜にも歴史建築を残している。
Kuala Lumpur, Malaysia : クアラルンプール・マレーシア マレーシア随一の巨大電力会社TNB-Tenaga Nasional Berhadの敷地内にある、モスクと複合施設で全体をKompleks Balai Islam An-Nurとも呼ばれている。2019年完成の現代建築でで、モスクは角が丸い不規則な5角形の3階建てでできている。白い優美な曲線と対照的なシャープなミナレット、控えめな高さのドームのミニマムなバランスが絶妙である。昼下がりの暑さの中、モスクはそよ風が通り抜け、付近の高層ビルを水面のように反射する床はひんやりとしていた。社の敷地内にあるため、従業員のためだけのモスクなのではないかと思っていたが、そうではなく外部からの礼拝は可能とのことだ。訪れたのは日曜日で誰もおらず、英語と少しの日本語を話せる警備員と話をした。