Koh Panyee Darussalam Mosque
Ko Panyi (Phang Nga), Thailand : パンイー島 (パンガー)・タイ プーケット近くのマングローブ生い茂るパンガー湾内に、ほぼ全体が巨大な岩の島の岩盤にモスクを建て、浅瀬に杭を打ち造られた水上家屋の漁村がある。パンイー島と呼ばれるこの島の語源Panjiはムラユ語で旗を意味し、定住のためのよい漁場を見つけた知らせになる旗から来た。住民の祖先はインドネシア・ジャワからの漂海民ですでにタイ化しているが、今でもイスラーム教を信仰している。この村のモスクは島へ近づく船からもとても目立ち、村の規模を考えると大きいものだ。島は断崖絶壁の岩がほとんどを占めており住居や学校やサッカー場などは水上にあるが、モスクと隣接する墓地は限られたわずかな地面の上にあり、そこにも信仰の深さを窺うことができる。周囲は表玄関以外は水上家屋に囲まれており、モスク全体を俯瞰することはほぼできず、遠く離れてもほぼ民家の屋根越しに眺めることになる。2階建てのモスクの頭上には金色に輝くメインドームと、2個のサブドーム、アーチで飾られた2本のミナレット上にも2個のドームがあるのが見える。建物全体をアーチのデザインで囲んでおり、ミフラーブの曲線のあるキブラ壁以外の3方はバルコニーとなっている。アーチを支える柱は四角の鏡やパターンのモザイクで装飾されており、美しく光に輝いていた。外観は新しく見え、2017年に修復されているとのこと。