Ahmadiyya Mosque
Akhaltsikhe, Georgia : アハルツィヘ・ジョージア

Akhaltsikhe城もしくはRabatiと呼ばれる要塞の中にビザンツ様式のモスクの史跡や正教会などが立ち並ぶ。モスクのみならず要塞全体を丁寧にリノベーションしたため、モスクは今でも礼拝に使用しているような外観であるが、もう既に礼拝の場としての機能はなく、遺構として保存されているのみである。また、直前までモスクとして使用されたのでもなく、最後に使われたのは正教会としてであった。城壁の内部は多様性を表現したテーマパーク風で、観光客を呼ぶために造り上げた感がするが、Akhaltsikheの街はトルコ国境に近く、ジョージアを訪れる観光コースから大幅に外れており静かな街である。辺境に近い場所であるがこのモスク跡を訪れているムスリムのツアー団体は実によく見かけたので、わざわざここまで来ているのだろう。外観のミナレットと礼拝堂内部にミフラーブが残されているので、モスクとして使われていたことがわかるが、構造的にはイスラーム建築の要素はほぼない。正方形の礼拝堂にドームが架かる集中式と呼ばれるビザンツ建築で、トルコ・イスタンブールの現Hagia Sophia Grand Mosqueを参考にしたそうである。玄関を入ると真正面にキリスト教会での後陣(アプス)と呼ばれるやや細長い半ドームが載った、内部から見ると窪みがあり、そこだけは入場不可になっていた。モスクとしては広過ぎる感もあり、最初からモスクとしてのデザインで建てるつもりでもなかったようにも思われる。周囲は同じように再建された回廊と池、背後にはテラスのあるマドラサ(学校)も建っている。
ロケーション:Akhaltsikheへはトビリシ地下鉄1号線のDidube駅を下車、通路で線路をくぐり西側へ出てすぐのバスターミナルからマルシュルートカと呼ばれるミニバスで3時間。バスは端の方に止まっているので、誰かに声をかけるとバスの場所を教えてもらえる。満員になると出発なのか時間が決まっているのか不明。朝7時過ぎにDidubeのターミナルへ着き、8時前に満席で出発した。バスはAkhaltsikheの終点に着くのでそこを降り、線路をくぐってレストランの並ぶ道を要塞に向かって上る。帰りのマルシュルートカは降りた場所から出発する。2-3人の乗客で出発した。時間は確かめていないが、おそらくトビリシに戻るバスは遅くまでないと思うのでAkhaltsikheに宿泊はせず、出発が夕方になるのであれば確認した方がよい。
訪問:要塞の入場ゲートを越えた後に事務所で入場料の支払いが必要。チケットは更に奥へ進むときにチェックされる。
撮影:外観・内装ともに制限なし。
注意:過去モスクであった建築で、現在はモスクとして使用されていない。
Note : This building is no longer used as a mosque.


















