Kariye Mosque
Istanbul, Turkey : イスタンブール・トルコ
ビザンツ帝国時代に建造されたギリシャ正教会のThe Chora Churchをオスマン帝国の占拠後に転用したモスクであり、現在は博物館とモスクの複合施設として使用されている。教会からモスク、そして世俗化し博物館へ、その後モスクに戻され、一部を博物館と共用することになった経緯がある。訪問時点ではモスクになってから数年間の最後の修復が終えたところであった。構造は1本のミナレット以外ビザンツ様式の正教会ほぼそのままで、ドームは6個、外壁に大きなバットレスが突き出ている。内部は大きく4箇所に分かれ、うちL字型の内部拝廊と外部拝廊(インナーナルテックスとアウターナルテックス)、墓廟礼拝堂(パレクレシオン)には、ギリシャ正教会時代のフレスコ画とモザイクが残されている。L字に囲まれた現在礼拝室として使用しているナオス(内陣)には、ミフラーブ、ミンバルが置かれている。礼拝室左右と柵があるため見えにくいがエントランス真上の壁3箇所にはまだモザイクのパネルが残されている。うち1枚は聖母子のモザイクでよく目立つのだが、スタッフに礼拝時はどうするのか聞いたところ、パネルの上にロールカーテンがあり、礼拝時間はスクリーンとしてカーテンを下すとのことであった。Hagia Sophia Grand Mosqueとは規模は違うが、立ち位置は似ているので興味があればお勧めのモスクである。
訪問:博物館として入場するため、入り口門を入ってからチケットブースで入場料を支払う。礼拝堂内は全て拝観可能。金曜日は休館日につき、礼拝のみで見学は不可。礼拝時間もおそらく入場不可につき訪問事前に曜日と時間の確認をしたほうがよい。
撮影:外観制限なし。内装も制限はないが、モスクとしての礼拝室は部屋入り口の柵まで入ることができる。そこからドームやモザイクなどの内装の撮影は可能。



















