Tengku Kelana Indian Muslim Mosque

Klang, Malaysia : クラン・マレーシア 

Tengku Kelana Indian Muslim Mosque Klang, Malaysia

インド人街の真ん中にあり、繁華街となった大通り沿いから見る表側は平面的だが、どっしりとした3重のバルコニーのついたミナレットが目立つ。正面玄関は3つの多弁形アーチをもち、大きな真ん中の開口部は地面のレベルからすぐに階段となっている。モスクの前だけは歩道は広く取ってあるが、商店街の通りの入り口から2階のホールを経てガラスドアで区切られたドームのある礼拝堂へ繋がっている。モスク横側に回るとテラスと吹き抜けになった構造を覗け、壁や門にイスラーム建築の立体的な技巧が伺える。メインドームはターコイズグリーンに金の菱模様が入っている。金色の塗装は大部分が剥げてしまい、ほとんど濃い緑色になっている。ドームを囲むミナレットは等間隔に4本あるが、ドームはその中心に無く大通り側から見ると少し奥に配置されている。モスクの原型は、南インドのタミルナードゥ州からのムスリム移民コミュニティによって礼拝所が造られたことから始まり、やがて1910年にモスクが完成した。その後解体され、1973年になって新しいモスクができ、さらに2009年に3階建ての現在の姿となった。礼拝堂の天井は八角形のドーム台座の上段に窓、下段に星の文様を薄いクリーム色のムカルナスで造り、小さな半ドーム状の飾りを繰り返すものだ。ドーム内側も同様に装飾されている。星はブルーの五芒星(いわゆる、星)・六芒星(ヘキサグラム)の両方からなるもので、特に六芒星はユダヤ教のイメージがあるがイスラーム建築でも使用されている。たくさんの六芒星を際立たせてドームに使う例はあまり見たことがないのだが、マレーシアではほかにZahir Mosqueでアーチ部分の装飾に使われてもいる。

ロケーション:クアラルンプールからは、KL Sentral駅でKTMコミューターのPort Klang方面行きに乗車する。Klang駅を降りてからは、駅前の道を進行方向に進み高架になったJalan Tengku Kelanaに突き当たるので左に曲がって道なりに歩くとすぐにインド人街の商店の向こうにモスクが見える。駅から徒歩で10分ほど。

訪問:Jalan Tengku Kelana沿いの表玄関には人の気配はなかったが、モスクの脇道Jalan Dato Hamzah側に回ると門番がいたので、許可を得た。礼拝の時間であったが裏口から入り、2階の礼拝堂内まで見学することができた。礼拝の時間以外はドームのある礼拝堂には鍵がかかっていたので、入りたい場合は礼拝の終わりのころに訪れるほうがよいかも知れない。

撮影:外観・内装ともに制限なし。



















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