Juma Mosque
Tbilisi, Georgia : トビリシ・ジョージア
ジョージアのあるコーカサスは古くから現代まで戦火が絶えず、現在は領土問題は抱えつつもジョージア、トビリシ付近は比較的安静ではある。過去にはオスマントルコやペルシアに支配されていたため食文化をみてもイスラーム時代を感じ取れることもある。しかし、現代ではグルジア正教が国民に行き渡り、街や建築は西洋化、もしくはソ連時代を匂わせるものが普通で旧市街以外でイスラーム文化はあまり見当たらないのだが、実は意外にもムスリムは多いようだ。地方都市にもいくつか古いモスク、新築したモスクなどがある。このモスクは現在は改築されているが、トビリシの中心的なモスクで、それほど大きなモスクではないが重要なイスラーム建築でもある。ナリカラ要塞へ向かう急勾配の坂の途中にあり、切妻屋根の赤いレンガ造りで、教会のようなゴシック建築で造られている。頭頂部に菱模様の玉子を切ったような形状のドーム、ほぼ角柱に近い8角形のどっしりとしたミナレットが目立つ。礼拝堂は2列にアーチで2部屋に区切られており、左右対称で2個のミフラーブをもつ。スンニ派、シーア派ともに礼拝できるようにしていたそうである。内装は淡いブルーのオスマン調の植物文様で飾られている。
ロケーション:トビリシ地下鉄1号線Avlabariから徒歩20分。急勾配の坂を下り、谷底のクラ川の橋を渡り、ナリカラ要塞の丘へ向かう急勾配を登る。帰りを戻るのであれば急な坂道をAvlabari駅へ向かって上ることになるので、クラ川の橋の袂付近の広場から、石畳の坂を少し登った公園にバス停がある。そこへ来るバスは全て地下鉄1号線のLiberty Square駅ロータリーへ向かう。
訪問:入口事務所のスタッフに声をかけ、許可を得て内部を訪問した。
撮影:外観・内装ともに制限なし。



















