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Showing posts from June, 2025

Al-Ehsan Mosque

Chau Doc, Vietnam : チャウドック・ベトナム  このモスクのあるDa Phuoc Cham村は市中心部から橋で河を渡った対岸先にあるムスリムの村である。高床の家が並び、買い物にムスリマ達が集まる小さな市場を見るとベトナムとは思えない、不思議な雰囲気だ。チャウドック市内中心はそれほどイスラームを感じない。対岸側へ渡り少し辺鄙な場所まで来ると、大乗仏教や中国発祥のベトナム文化と全く異なった世界が広がっていてなかなか面白い。実際に2組の観光客がガイドに連れられてモスクと村を訪れていた。このモスクも失礼ながら村の規模に比べると随分立派で、5行からなのか数に特徴のある5本のミナレット、金色の大きな8角のドームが随分遠くからも目立つ。外見だけでなく、礼拝堂内部も白、金、エメラルドグリーンで飾られ、美しくメンテナンスされている。礼拝室はミフラーブ側、ドーム側と2カ所にアーチで区切られている。ここは他に比べそれほどアーチやドームのデザインに南インドらしいの様式は感じられず、タイにあるモスクに相似を感じる。

Kariye Mosque

Istanbul, Turkey : イスタンブール・トルコ  ビザンツ帝国時代に建造されたギリシャ正教会のThe Chora Churchをオスマン帝国の占拠後に転用したモスクであり、現在は博物館とモスクの複合施設として使用されている。教会からモスク、そして世俗化し博物館へ、その後モスクに戻され、一部を博物館と共用することになった経緯がある。訪問時点ではモスクになってから数年間の最後の修復が終えたところであった。構造は1本のミナレット以外ビザンツ様式の正教会ほぼそのままで、ドームは6個、外壁に大きなバットレスが突き出ている。内部は大きく4箇所に分かれ、うちL字型の内部拝廊と外部拝廊(インナーナルテックスとアウターナルテックス)、墓廟礼拝堂(パレクレシオン)には、ギリシャ正教会時代のフレスコ画とモザイクが残されている。L字に囲まれた現在礼拝室として使用しているナオス(内陣)には、ミフラーブ、ミンバルが置かれている。礼拝室左右と柵があるため見えにくいがエントランス真上の壁3箇所にはまだモザイクのパネルが残されている。うち1枚は聖母子のモザイクでよく目立つのだが、スタッフに礼拝時はどうするのか聞いたところ、パネルの上にロールカーテンがあり、礼拝時間はスクリーンとしてカーテンを下すとのことであった。 Hagia Sophia Grand Mosque とは規模は違うが、立ち位置は似ているので興味があればお勧めのモスクである。