Ash Shaliheen Mosque

Bandar Seri Begawan, Brunei : バンダルスリブガワン・ブルネイ　

首都バンダルスリブガワン郊外の丘陵地に建つムーア様式のモスクで、サウジアラビアのQuba Mosqueの再建やKing Saud Mosqueの設計をした巨匠Abdel-Wahed El-Wakil氏によるもの。モロッコのモスクにあるような水場や中庭の噴水のタイル使い、スペイン・アンダルシアのメスキータにあるような赤白のストライプのアーチの列柱、ムーア式の多弁アーチのミフラーブと、東南アジアでは異彩を放つエキゾティックなスタイルだ。外見は現在建築風のシャープなカットに緩いカーブを合わせ、3段の半円の格子窓が2列並ぶ独特のデザインで、現在は鳥よけなのか格子にネットがかけられてしまい、それが少し残念である。エントランスをくぐると開閉式のガラス天井のある中庭があり、さらに礼拝堂内に入って見上げると、アーチの列柱によって分割された幅のある細い長方形の礼拝室、2列3段の半円の窓と2個のドームと、外から見えた窓のデザインが内部でどうなっているのかがよくわかる。

ロケーション：バンダルスリブガワンから空港へ向かう郊外、連邦政府庁舎の敷地に隣接している。公共の交通機関は路線ミニバスのみ。バンダルスリブガワン発のバスはブルネイホテル対面のバス乗り場から、23番。他にもいくつか行くバスがあるので、停車中のバスの運転士に訊けば教えて貰える。事前にモスクで降りることを伝えておけば門の前でバスは止まる。本当のバス停はそれより少し手前である。帰りはモスクの門を出て左に向かうとバス停のポールとバスの退避レーンがある。シェルターは無いので炎天下バスを待つことになるので注意。ポールにはJalan Perdana Menteriとバス停が書かれている。帰りのバスは31番に乗った。予期せぬ番号であったため、バンダルスリブガワン行きかを訊いたところ、そうだとのことで乗り込んだ。ブルネイのバスのスタッフは基本的に親切なので、よくわからない時は聞いてしまった方が早い。バンダルスリブガワンのバスターミナルへ行くかは通称「バンダル？」だけで返事がくる。

訪問：特に断りはなし。

撮影：外観・内装ともに制限なし。ドーム直下まで撮影可能。