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Showing posts from April, 2019

Jumeirah Mosque

Dubai, United Arab Emirates : ドバイ・アラブ首長国連邦  アラブ首長国連邦(UAE)国内にいくつかしかない、異教徒の見学が可能なモスク。UAEではアブダビの Sheikh Zayed Grand Mosque とともに美しさでも有名なモスクであり、世界中からの観光客が多数見学ツアーに参加し混雑していた。外装はベージュ単色で幾何学パターンの浮き彫り細工を施された、メインドームに4つの小のドームと2本のミナレットをもつ。デザインにシリアとエジプトの建築様式を取り入れて建造され、1979年に完成した。内装は淡いクリーム色、ピンク、ブルーに塗られた装飾をアーチや天井に施され、半球の大小ドームを支える台座には3角形に縁取られた文様が入っているのが印象的だ。

Arcapita Mosque (East Park Mosque)

Manama, Bahrain : マナーマ・バーレーン  アメリカ・シカゴで設立された世界中の超高層建築を手掛けていることで名高いSkidmore, Owings & Merrill (SOM)の設計で、マナーマ湾岸の新開発地域に建造された。モスク名のArcapitaはバーレーンの銀行であり、モスクは同じくSOMが設計をした本社ビルの一部を構成している。ソリッドな石造りの立方体の外観と、イスラームの意匠はミナレットの月のみという革新的なデザインは、現代のモスクデザインの評議会Abdullatif Al Fozan Awardより賞を勝ち取った。立方体の内部は2階建てで、離れて50mのミナレットをもつ。外観からは見えないが、外壁に均等に配置された3角形の切り込みには3角形の細い天窓があり、最小の熱でモスク内部へ光を取り込める。

Jami Ul-Alfar Mosque

Colombo, Sri Lanka : コロンボ・スリランカ  コロンボ下町の喧騒の中に、赤の白のストライプと格子模様のレンガに覆われた個性的なモスクが建つ。通りに立ち並ぶさまざまな商店が突如として途切れ、周囲と異なる色彩が現れる。その色合いから、別名Red Mosqueとも呼ばれている。2nd Cross StreetとMain Streetの交差点に跨って建っているが、交差点はモスクと関係のない独立した商店になっている。Main Street側は奥行きのあるファサードとなっているが、隣のビルの壁にモスクの壁と同じ赤白のストライプと格子の壁をつくり、擬似的な窓の形までも取っているのが面白い。インド・サラセン様式を取り入れたデザインで造られ、1909年に完成した。メインのミナレットには時計が付き、上部にあるドームは石榴をイメージした形状とのことだ。

Education City Mosque

Al-Rayyan, Qatar : アル ライヤーン・カタール  ドーハ郊外のアル ライヤーン地区に、カタール財団によって設立されたEducation Cityと呼ばれる大学などの複合教育地区が建設された。その広大な敷地に忽然と巨大なモスクが現れる。最初に目に入ったのは三角形の平面的なパネルで構成された、白い緩やかな曲線をもつ外観であった。周囲に沿って歩くと突然パネルは立体感をもち、丸みを帯びた生物のような躯体に変化する。今まで見ていた平面はまるでその断面であった印象だ。面は柔らかな曲線を造りながら徐々に高度を下げ、やがてシャープなデザインの斜めの2本のミナレットになるという斬新なデザインだ。どこを見ても同じ要素がない、連続した曲線が優美な設計はイギリスとスペインに本拠を置く建築事務所であるMangera Yvars Architectsによる。外装だけでなく、浮き彫りされたクルアーンで飾られた中庭を囲むガラスの壁や、吹き抜けの階段、1,800人を収容する真っ白なドーム状のメインの礼拝堂と金色の立体的な三角形の輝くミフラーブなど、見所が多い。内部は教室などをもつ複合施設になっており、先に見た外観と内部の構造を比較しながらほぼ全体を歩くことができる。

Sultan Qaboos Grand Mosque

Muscat, Oman : マスカット・オマーン  オマーン国王であるQaboos bin Saidの命により2001年に完成した、白いインド産の砂岩造りの重厚なデザインのモスクである。広大な敷地をもち、モスクへと続く美しく花が咲き手入れされた樹木が茂る庭園にまず圧倒された。淡い茶色のアーチの続く長い廊下は庭園とモスクを区切り、2本の廊下の両端に2本の短いミナレットをもつ。うち表側片方のみメインの白い90mのミナレットが付随する。格子状の透かしの入った金色のドームと中庭がある礼拝堂は、2本の廊下に間に広大な床のスペースを擁し建っている。外装だけでなく、長廊下や回廊の天井のドームや木彫り細工も美しい。また、巨大なシャンデリアと淡く緻密な文様が光り浮かび上がる礼拝堂のドーム内側には圧倒される。内装はペルシア様式を取り入れており、ミフラーブとその上部を飾る鍾乳石文様もまた必見だ。