Khan Mohammad Mridha Mosque
Dhaka, Bangladesh : ダッカ・バングラデシュ
台座上の中庭に建つモスクの礼拝堂へは、地上で靴を脱ぎ、階段を登って上がり門をくぐり抜けて進むユニークなモスクで、ダッカに残る貴重な歴史建築でもある。雰囲気は同じくダッカ郊外にあるSat Gambuj Mosqueにも似ていて、同じムガール建築で造られており興味深いものであるが、アクセスの不便さのせいか見学に訪れる観光客を見かけることはなかった。礼拝堂の3個のドームはムガール様式のデザインで、中央がやや大きい玉葱型である。ドームの下もムガール様式の多弁形アーチのあるエントランスが各々あり、礼拝堂へ続く。外見はだいぶ煤けてしまっているが、内部は美しい白さを保ち、デザインはこれもまた前述のSat Gambuj Mosqueモスクに似ている。全体を地上の庭園広場から見上げると5m程の高さにあり、その下の台座には連なるアーチで飾られた廊下に小部屋がずらりと並んでいて、そこで暮らしていた人々がいたとのこと。中を見ることができたが、最近でも誰かが住んでいたような形跡があった。
ロケーション:ダッカ旧市街の著名な歴史建築のLalbagh Fortから歩いて10分で着く。旧市街はリキシャも混雑していて不便ではあるが、Lalbagh Fortまで来るのであれば至近なので同じような建築が好きならば是非お勧めする。
訪問:礼拝時間を外して行ったのだが、最初は誰もおらず門も閉まっていた。中を見ることはできないかと思い外を廻って帰ろうとしたところスタッフの一人が偶然にも到着して門の鍵を開け始めたため声を掛けたところ、礼拝堂まで入ってよいとのこと。台座の門の鍵も開けてもらえ、中に案内してくれた。モスクはいつ開いているのかは不明。確実に中に入りたいのであれば礼拝時間に到着し、その後待つほうが良いかもしれない。
撮影:外観・内装ともに制限なし。