Lefkosa, Northern Cyprus : レフコシャ・北キプロス
かつて聖ソフィア大聖堂(Cathedral of Saint Sophia)と呼ばれたキプロス最大のキリスト教会は、オスマン帝国の占領によってモスクへと転用された。転用後、現在もゴシック様式のモスクとして使われている例としては、同じ北キプロスの
Lala Mustafa Pasha Mosqueとならぶ最大級の規模ではないかと思う。ゴシック建築の特長となるフライング・バットレスと呼ばれる側廊の外壁を支えるために屋外に張り出すかたちで設置される柱は、通常のモスクでは見ることはない。2本のミナレットは転用後に追加された。内部はキリスト教に関わる装飾は撤去されており、追加されたメッカの方向を示すミフラーブは教会として建造されたため方向と構造が合っておらず、側廊に置かれている。
ロケーション:キプロス(南)側ニコシア旧市街のメインストリートであるLedra Stの突き当たりのチェックポイントでパスポートチェックを受け、北キプロスへ入域後は賑わう小道を歩き5分ほどで到着する。事実上国境を越えることになるので必ずパスポートを必ず持つこと。モスク付近一帯はツーリスト地区でユーロが通用するため両替は不要。
訪問:礼拝堂内への訪問は異教徒でも可能。特に断りはなし。観光客が多数訪れていた。
撮影:外観・内装ともに制限なし。