Tuanku Mizan Zainal Abidin Mosque (Iron Mosque)

Putrajaya, Malaysia : プトラジャヤ・マレーシア 










銀色に鈍く光るドームが無ければモスクであることもわからないかも知れない。まるでスタジアムのような全景をもつ巨大建築で、全体の構造の約70%を鉄が占め、「鉄のモスク」の異名をもつ。規模としてもマレーシアのモスクではシャーアラムのSultan Salahuddin Abdul Aziz Shah Mosque、通称ブルーモスクの次の大きさで最大2万3千人を収容するという。地上からはよく構造が見えないので、上階の庭園に上り、ファサードを真正面から見据える。繰り返すアーチと鉄のリブ・ヴォールト状の梁が絡みあうのはなかなか格好いい。設計はマレーシアの建築事務所のKumpulan Senirekaで近隣のPutra Mosqueも設計している。外見の特徴は他にもミナレットが無いことで、付き添いのガイドの青年によれば、もはや伝統の意匠に従わず現代の様々な要素、輸入した素材や技術でモスクを創り上げたとのことであった。ミフラーブは巨大なガラスからできており、ドイツから輸入されたものである。礼拝堂内部は装置に頼らない自然の換気を取り入れていて、涼しい風が循環しており、過ごしやすい。ガイドはマレーシア人ではなくガーナからの移住者で完璧な英語でユーモラスな建築やイスラームの解説をしてくれて、滞在時間を面白く過ごせたのでここに礼をしたい。

ロケーション:クアラルンプール郊外のPutrajayaにある。政府や公的機関の施設が立ち並ぶ地区にあり、KLIA TransitもしくはMRT Putrajaya LineのPutrajaya Sentral駅で下車、駅からはだいぶ離れているので公共の交通機関で行くのであればバスに乗る。MRT駅側に大きなバスターミナルがあり、T511番がモスクまでは行かないが、その方角へ向かう。運転士にモスクへ行くと伝えると湖を渡るSeri Wawasan Bridgeという橋があり、橋の通過後の最初のバス停で降ろしてもらえる。そこから湖沿いに徒歩15分。降りたバス停はポールも案内も何もない、車線がバス停用に凹んでいるだけである。帰りはその対面にある同じ様な凹みからT511番に乗るので場所を覚えておく。対面の帰りのバス停もポールも案内もないが名称は「Menara Perkeso (Barat)」というバス停である。帰りのT511番バスが来たら手を挙げて止めてバスに乗り込みPutrajaya Sentral駅へ戻る。

訪問:礼拝堂への立ち入りはセキュリティーのスタッフに許可を取ったが、おそらくガイドの付き添いが必要であると思う。

撮影:外観・内装ともに制限なし。ドーム直下まで撮影可能。


















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