Kampong Pandan Mosque
Kuala Belait, Brunei : クアラブライト・ブルネイ
ブルネイの石油開発の街であるSeriaから、国境の街Kuala Belaitへ向かう途中に巨大なモスクが建つ。玉子を切った形状をしたメインドームとアラブ風の2本のミナレットが遠くからも目立っていた。礼拝堂の4隅とエントランス上にドームの載った小さなミナレットが幾つも重なる。全体から見るとアラブ様式ではあるが、マレーシアやインドネシアのモスクにあるような斜面と8角形の台座でドームを支えており、マレー様式との折衷も見られる。ドーム内側は暗く線状の模様がかすかに見えたが、ほぼ装飾はないようだった。このデザインは、なぜかここからだいぶ離れた、バンダルスリブガワン首都側にあるPerpindahan Lambak Kanan Mosqueと内装も含め瓜二つである。事情はよくわからないが、単純にコピーして造っただけのようである。外装のメンテナンスには若干手が足りないようで、ドームが煤けてしまってはいるが、林立するミナレットのおかげでマッシブな印象を残し、周囲を囲む池と深い緑の樹々に映えている。池には鰐に注意の看板もあるところ、水トカゲが出てきて少し驚いてしまった。セリアやクアラブライトと、石油関連に興味があるか、国境越えでくらいしか来ることのなさそうな地域であるが来る機会があれば、訪れると面白いと思う。
ロケーション:バンダルスリブガワンのブルネイホテル対面のバス停からSeria行きの路線バス(ミニバス)に乗り、2時間でSeriaのバスターミナルへ到着する。そこから、Kuala Belait行きのミニバスに乗る。バスは海に沿って走り、Jalan Maulanaとモスクへ向かうJalan Pandan Tujuhの丁字路過ぎのバス停で止まる。この区間のバス停は基本的にバス停のポールと小さな屋根や椅子があり分かりやすい。バスを降りたら、来た道を少し戻り、Jalan Pandan Tujuhをしばらく歩くとモスクが見える。帰りは丁字路をSeria側へ戻ると行きと同じような小さなバス停がある。ブルネイのバスで気を付けるのは時刻表がなく、30分や1時間程空くことがある。また夕方くらいには運行を終了するので、SeriaやKuala Belaitでの宿泊予定はなく、日帰りを希望であれば朝は7時頃からSeria行きが出発するが、前日にでもバス停で始発と最終便の時間は確認したほうがよいと思う。今回は7時発のバスに乗り、13時Seria発で戻った。