Emperor's Mosque
Sarajevo, Bosnia and Herzegovina : サラエヴォ・ボスニア ヘルツェゴヴィナ
サラエヴォ旧市街にある、オスマン様式の端正なデザインをしたモスクで、原型は1457年完成とボスニア最古であった。当時、ボスニアを統治していたIsa Bey Ishakovićからの資金の提供によって造られ、現在の姿はその後に再建と改装されているものだ。ビザンツ帝国を滅ぼしたオスマン帝国皇帝Mehmet2世に捧げられ、皇帝のモスクと呼ばれている。旧市街の横を流れるMiljacka川の橋を渡った反対側に佇んでおり、中心部にあるいくつかのモスクに比べ立地が多少離れているせいか、観光客は他より少なく静かな印象だ。見ていると近くで働く人々が足繁く通っているようだ。構造は古典的なオスマン様式で1本の鉛筆型のミナレットと8角形の台座に載った水色のドームが1個である。ポルティコと回廊で囲まれた中庭は正方形で真ん中に噴水があり、礼拝堂側にはドームはないが回廊上にいくつか小さなドームが並んでいる。通りから見ると、ゲートを挟んで特徴のある緑色の木製バルコニーと緑のドームの建物があるが、これは1910年にチェコ生まれで在ボスニアの建築家であった故Karel Paříkによって造られた、Ulema Majlisと呼ばれるイスラームコミュニティの評議会のものであった。
訪問:扉は開いているので、礼拝時間以外であれば特に断りなしで礼拝堂まで見学できる。
撮影:外観制限なし。内装の撮影も可能であるが、異教徒は礼拝堂内部に据えた柵より中へは進めない。メインのドームは若干斜め下から見上げるが、見学に十分な場所は用意されている。