ムガール様式で建造されることが多いインドのモスクの中で、異彩を放つムーア様式建築のモスク。スパニッシュ・モスクという別名でも呼ばれ、ハイデラバードの貴族らとその一人Iqbal Ud Daulaによって建造が始まり、1906年に完成した。モスクの名にもなった彼がイベリア半島を旅行中に見たムーア様式建築に感銘を受け、それをインスピレーションにデザインされ造られたという。そのため、通常のモスクにあるような円柱形の高いミナレットやドームはなく独特な八角形の尖ったデザインの尖塔型のミナレットをもつ。
ロケーション:ハイデラバードの中心にある湖、フセイン・サーガルの北側にある。歴史建造物のある観光客の集まる地区とは反対側で、公共の交通機関は分からずオートリキシャで訪問した。
Kuala Lumpur, Malaysia : クアラルンプール・マレーシア 最近はクアラルンプールの郊外に大・中規模なモスクが造られているが、依然市内中心部では最大級のモスクである。モスクは国立で1965年に完成、全体で1万5000人を収容できる。ドームはエメラルドグリーンの先端が鋸の歯状の傘を開いたようなデザインで、伝統的なモスク建築が主流だった当時では斬新であったと思う。後に有名なShah Alamの ブルーモスク も手掛けた、当時の公共事業局の専任技師であった故Baharuddin Abu Kassim氏によるもの。礼拝堂前には長方形のプールがあり、水面に鋭角のミナレットが浮かび上がる。礼拝堂内部は2階建てのバルコニーが囲み天井のドームも外観の通り傘状である。細い柱の立ち並ぶ回廊は中東の多柱式のモスクにインスピレーションを得たと思われるものだ。街の中心から近く、付近も観光地が多いので気軽にイスラーム建築を感じるツーリストでにぎわい、皆で写真を撮っている。2階のプールのある回廊の先端からはクアラルンプール市内が一望できる。
Amman, Jordan : アンマン・ヨルダン まるで要塞のようなヨルダン最大級のモスクがアンマン北西の小高い丘に建つ。公園に隣接しており、モスクの周囲は樹木で覆われているが、遠くから赤銅色のメインドームと四角形の大きな4本のミナレットがとても目立つ。モスクは完全な正方形で、石材はヨルダン産の淡いベージュ色の石灰岩が使用されている。デザインは地中海近辺のモスクに似ており、礼拝堂の大きなアーチのエントランスはストライプ模様のレバント地域で見られるものだ。モスクは半分が中庭で半分が礼拝堂になっており、外の庭からモスクへ入ると、柔らかい光の差分が美しい交差ヴォールトの回廊をくぐり抜けて礼拝堂に向かう。礼拝堂は金色の巨大なシャンデリアが中庭と同じ交差ヴォールトの天井に吊り下がり、ベージュの壁と絨毯の差し色の黒と赤の色合わせが現代風の洗練された雰囲気である。画像では見えにくいが、ドーム直下のミフラーブとミンバルとキブラ壁は木製で、イスラーム文様のモザイクとカリグラフィーの彫刻で装飾されている。